新人看護師は急変対応の流れを把握しておこう

新人看護師が急変対応の現場に居合わせた時、どう対処したら良いのかわからなくなるのがほとんどです。どうしたら良いかわからない、自分は何もできないと呆然としているだけということもあるでしょう。新人で経験を積んでいないのですから当然です。しかし、できることもあります。
新人看護師の間から急変対応の流れをしっかり把握しておき、医師が来るまでの間にどこまでしておけば良いかを覚えておきましょう。

患者さんの様子を見に行って、いつもと違うなとか何か様子がおかしいと感じたら肩を軽くたたいて「大丈夫ですか?」と声をかけます。呼びかけに対して目を開けるとか、返事をする、体のどこかを動かすなどの反応がなければ「反応なし」とし、呼吸や顔色を確認します。この時、異常があれば他にも応援を要請します。

ナースコールがあればそれを押し、急変であることを伝えます。ナースコールがなければ大声で急変であると伝えます。そして、できるだけ多くの人員を集めます。この時、患者さんのそばを離れないことが大切です。もし、他の看護師から急変対応を依頼された時は、救急カートと除細動器を持って応援に行くようにしましょう。

患者さんの呼吸と循環を確認し、呼吸がなければすぐに心臓マッサージを行います。心臓マッサージをしながら、医師に連絡をします。応援の人員が集まったら、交代で心臓マッサージを行うと良いです。

医師や家族に連絡する人、蘇生のための環境を整える人など手分けして動くようにし、スムーズに処置できるようにしておくことが大切です。